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SAOGs

第5章 第1層~第10層 その4 "ここまで"


翌日―
日射しが照り付ける中、長蛇の列を作りながらボス部屋へ向かう中に私達はいた
周りには当然、昨日の会議にいたプレイヤーが同じように列を成している

ネリーから情報終了の報があったにも拘わらず、以前と同じようにボス戦へ赴く
つまり、手探りでも続けていくという事だ

いや、考えればそれは普通かもしれない
基本的に彼等は全て手探りでやってきた
今度からは、そこにボスという新しい項目が入るだけ
気分はあまり変わらないのかもしれない

ある意味で全員が真の意味で同じ条件に立っただけなのだろう
後は行動までの早さだけが違いを生む
そういう事なのだろう


変わらぬ意匠の迷宮区を通り、上層の大扉前へ辿り着いた
今回、先陣を切る事となった私達が扉を開ける
醸し出す雰囲気や音とは裏腹に、案外軽い扉の産み出す隙間から、先の層よりかは暗い光が射し込む

準備は出来た…進まなくては…
ある意味最も危険な位置だが、負ける訳にはいかない
扉が閉まるのを感じ、いよいよ時だと心臓が高鳴る
ボスはまだ、見えない


突如、壁に青い炎が点く
今まで見えなかった、壁にかかっていた燭台が次々と点き部屋をブラックライトの様に青く照らす
そしてその奥、仁王立ちで構える異形のヒトガタ

巨大な両手剣に青い身体、山羊のような顔を持つボス―グリムアイズが立ちはだかっていた
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