第7章 愛は嵐[R18]
「そんでよォ……返事は?」
思う存分騒ぎ倒して満足した銀さんは事務所の古びたソファに寝転んでいた。
彼たっての希望…というかワガママにより膝枕の体勢である。
『うーん…強いて言うならイエス』
「地味に傷付くからねそーゆーの。マイラビットハートが壊れちゃうからね」
『……ふふ』
口の端をヒクつかせる銀さんを見下ろして笑う私。
軽く握った手を口元に当てていたのだが、突然その手を銀さんに握られた。
『……?』
問いたげな顔をすると何時になく真剣な面持ちで銀さんが言う。
「じゃあ、お前…俺の彼女になったんだよな」
突然何を言うのかと思えばそれは単純な確認で。でも、彼の中ではそれが凄く重要な事らしい。
『え、ええ……そうです』
戸惑いつつ返事を返すと、明らかに銀さんの顔色が晴れたのが分かった。半開きの眼を全開にして嬉しそうにしている。
「俺だけの女?」
『…はい』
ちょっとだけ俯いて微笑んだ私を、銀さんは勢いよくソファに押し倒した。