第6章 まさかの桂無双[R18]
大好きな銀さんとの夫婦漫才でテンションがだだ上がった桂さん。
嫌がる銀髪天パに無理やり抱きついて頬擦りをしている。
「だァァ!頼むからマッパで俺に引っ付くな気色悪い‼︎」
「服を着ていれば良いと云う事か?だが断る!」
「やめてェ、お願いだからやめてェェ!当たってるから!口にも出したくない代物が俺の太腿に当たってるから‼︎」
「何を言ってるんだ銀時。共に過ごした夜はあんなに激しく咥えてくr」
「やーめーろーやァァァ‼︎」
先程から笑い声を漏らしていた高杉さんは今や腹を抱えて肩を震わせている。
さっきまでの修羅場は何処へやら。
硝子飛び散るバスルームは和やかな空気に包まれていた。
「オイ銀時……ククッ、やっぱオメーは面白えな。見てて飽きねェ」
旧友の言葉にギロリと視線を動かす銀さん。しかし、その瞳は普段の装いに戻っている。
死んだ魚のような目、ってやつだ。
「ったくよォ……格好付けて悪漢の根城に乗り込んだっつーのに、バカツラのせいで台無しだぜ」
「バカツラじゃない坂田小太郎だ」
「いい加減黙っとけ殺すぞフリチン野郎」
そう言ってマッパ桂を見下ろす銀さんの顔は、まさに鬼だった。