第6章 まさかの桂無双[R18]
まさに一触即発のバスルーム。
銀さんの鋭い目は殺気に満ち満ちている。
このままでは本当に殺し合いになってしまう。私がそんな不安に駆られた時、ソレは現れた。
「マイスウィート銀時ィィィ‼︎」
そう。
銀時狂愛ロン毛こと桂小太郎である。
この騒ぎで目が覚めたのか、はたまた銀さんの気配を察知したのか。歓喜の雄叫びを上げながらバスルームに飛び込んで来たのだ。
勿論、素っ裸で。
「会いたかったー会いたかったー会いたかったァァ…YES!貴様にィィィ‼︎」
「るせェェェ‼︎」
バキィッ
「ぶへァァ……っ‼︎」
渾身の替え歌を披露したマッパ桂は銀さんの強烈な一撃を喰らって湯船にダイブした。
無数の水飛沫が私と高杉さんに降りかかる。ちなみに高杉さんは未だ私を抱いたままだ。
「何をするんだ銀時!痛いではないか!しかしこの痛みすら愛おしい‼︎」
「その腐った脳味噌カチ割ってやろうか?邪魔すんじゃねェよホモ野郎!」
「ホモじゃない桂だ!ちなみに近々坂田に変わる予定です!」
「誰がオメーなんざ嫁にもらうかボケェ‼︎」
銀さんとマッパ桂の夫婦漫才はしばらく続き、高杉さんは時々おかしそうに声を漏らして笑っていた。