第6章 まさかの桂無双[R18]
Round 6:高杉×貴女×青春と云う名の病
「いいねェ……堪んねえなァ」
己の耳元で囁く私を高杉さんはフワリと抱き締めた。
しかし次の瞬間、身体を返されてソファにやり込められてしまう。
『た、高杉さん…っ』
「お前みたいな女が欲しかった」
『……え?』
「零から百まで俺一色に溺れてくれる様な女を待ってたんだよ…ククッ」
瞳がぶつかりそうな距離で高杉さんは囁く。彼が話す度に触れ合う唇は、とても柔らかい。
『そんな…世のオナゴは皆貴方の虜です』
「俺の本性を見りゃ大抵の女は離れていくもんさ……しかしお前さんは逃げそうにもねェな」
高杉さんが小さく笑う。
そして、少年少女がする其れのような軽いキスを落としてくれた。
『どのような苦痛が待ち受けていても…私は貴方様だけのモノ』
「……死が別つまでお前と共にいよう」
『嗚呼…嬉しい』
「貴女、俺だけの姫君になってはくれねェか?」
『身も心も……貴方色に染め上げて下さいませ』
酒もクスリも入ってない自分が聞いたら爆死するであろう愛の囁き合い。
そう。
これが所謂、厨二全開という奴である。