第6章 まさかの桂無双[R18]
Round 4:貴女×イケメンに関する考察
「あァ…っ桂!もっとしてェェェ!」
坂本さんのヨガり声が響く宇宙船内。
自らをストレートだと豪語していたモジャ頭は桂さんに跨って腰を振っていた。
所謂、騎乗位というやつである。
「辰馬…!もう…っ出すぞ‼︎」
「んっ…出して…ん、あァ……ッ‼︎」
それにしても、と私は相変わらず異国の酒を煽る。
モジャ公にしろエロン毛にしろAV女優顔負けの乱れ方だ。二人とも女に困らぬであろう程の美男なのに…残念なイケメンとは彼らの事を言うのだろう。
「なァおい、あいつら同時にイッたぜ?マジウケる…クックック」
この男もまた然りである。
旧友と痴情を交えたり、その情事を見世物の如く楽しんだり…正直何が面白いのか分からない。
変態の極みだ。
凡人である私には到底理解出来ないだろう。
しかし、だ。
『そんなド変態な貴方様も…素敵』
私は目をハートにして言った。
まさに“但しイケメンに限る”である。
切れ長の隻眼に涙を浮かべて腹を抱える笑い姿。ただ笑っているだけでこんなに様になる御方がいるだろうか。
いや、いない。
『高杉さんの笑顔に1000点』
私は全く気付いていなかった。自分のグラスにも媚薬が仕込まれていたと云う事を。