第5章 王様と私[R18]
「王様が直々に男の良さを教えてやるよ」
「は⁉︎」
「ククッ…堕ちるとこまで堕としてやらァ」
坂本さんより一回り小柄な王様。
流れるような手付きで旧知の友を押さえつけると、その首筋に歯を立てた。
「ひっ…痛!」
両手首を封じられている坂本さんは身動きが出来ず体を捩る。
しかし高杉さんの力は相当な物のようでまるで効果がない。
「ああ…悪い、俺ァ噛み癖があってな…」
高杉さんは言いながら今度は優しく舌を這わせた。己の付けた歯型をなぞるようにして。
ちゅ…ぴちゃ…
卑猥な音をワザと立てるようにして成される愛撫。押し倒された衝撃でずれたサングラスからは涙を溜めた一重の瞳が覗いている。