第5章 王様と私[R18]
「無理!絶対嫌じゃもんね!」
「黙りやがれ…俺は王様だぜ?」
「んなもん知るか!わしゃストレートじゃ、男なんぞ抱けるか‼︎」
「僕も抱かれるなら銀時がイイです王様!」
「…ヅラは黙ってろ」
王様のあり得ない命令に必死で抵抗するモジャ。
その頑なな態度にイラッとしたのか、高杉さんは大きな溜息と共に立ち上がる。その手には異国の酒が握られていた。
「坂本よォ…どうしても王様の命令が聞けねェってのか?」
「ああ、ならん!嫌なもんは嫌じゃ!」
「そうかィ…上等だぜ。ククッ」
坂本さんの返答を聞いた王様は、何を思ったか手中にあった“テキーラ”を一気飲みした。
空になった瓶を放り投げると坂本さんに詰め寄って行く。
「な…なんじゃ、一体何す……んんっ!」
モジャ頭を鷲掴みにされた坂本さんは押し倒されるようにして王様にキスされた。
重なり合う二人の唇からはテキーラが溢れ出している。