第5章 王様と私[R18]
ロン毛こと桂さんは珍妙な生物の描かれたパンツを泣く泣く脱ぎ捨てる。
私は眼前の光景に思わず目を逸らした。
しかしすぐに高杉さんの腕が伸びて来て前を向かされてしまう。
「貴女…王様の命令だ。ちゃんと見とけ」
王様は右手で私の肩を抱き、もう片方を顎の下に添えている。
すぐそばで聞こえる高杉さんの笑い声。
煙管の匂いで頭がクラクラする。
「今ここで犯されたくなかったら…クク、大人しくしてな」
そう釘を刺されて私は抵抗をやめた。
さて、と気を取り直した変態王は素っ裸になった桂さんを放置してモジャ頭に照準を合わせる。
「次はテメーだ…坂本」
その声に坂本さんの肩がビクリと跳ねた。
何だ、何を言うつもりだ。
一同がドキドキと変態王の命令を待つ。
煙管を持つ手がゆるりと上がった、その瞬間。坂本さんに下されたのは死刑宣告とも言うべき命令だった。
「ヅラを抱け。俺と貴女の前で…今すぐにだ」