第4章 銀河系ラプソディー[R18]
「オイ坂本…貴様、また道を間違えたのか?」
モジャ頭に続いて穴から降って来たのはロン毛の男だった。
爽やかな声で話すロン毛は不機嫌な視線をモジャ頭に投げつけている。
「いやァ、悪いのう!わしゃどうも方向音痴でいかん!アハハハ」
「いい加減にしろ…貴様が“同窓会がしたいぜよ!アハハ!”とか訳の分からん招集かけたせいでシフトに穴を開けたんだぞ俺は」
怪しいモジャ頭。
やたらイイ声のロン毛。
突然宇宙から降って湧いた変人二人を私はポカンとした顔で見つめる。
『(土方さん…!何なんですかこの人達…⁉︎)』
「(…万事屋の旧友だ。あんまり見るな、馬鹿が移るぞ)」
また銀さんの知り合いかよ。
本当に台風の目みたいな人だな…と銀髪の天パを思い出していると、遠くの方で笛の音が聞こえた。
あと数秒もしない内に抜刀した隊士達がやって来ることだろう。
斬り合いが始まる前に退避しなきゃ…そう思った、次の瞬間。
「ヅラァ、談笑も悪かねェが周り見てみろ。ククッ…どうやら随分とやべェ場所に突っ込んだらしいぜ?」
私は眼前の光景に目を見開く。
極め付けに姿を現したのは片目包帯に紫煙を燻らせるあの御方…“金色蝶の君”だったのだ。