第4章 銀河系ラプソディー[R18]
「え…ちょ、これヤバくね?もしかしてあれ突っ込んでくるんじゃね⁉︎」
『もしかしなくても突っ込んで来ますよ!今すぐ逃げましょう‼︎』
私達は慌てふためいて退路を探した。
しかし屯所を覆い尽くすほど巨大な戦艦から逃げる方法なんて何処にも無い。
どうしよう…!
一体どうすれば…⁉︎
「すんませーん!ちょっとお訪ねしたいんじゃが、ええかのう?アハハハ、アハハハハ‼︎」
迫り来る宇宙戦艦に死さえ覚悟した時だった。
突如として聞こえた男の声。
狂ったかのような笑い声の主は屋根にぽっかりと空いた穴から屯所に入って来る。
よく見れば金持ちの行商が使う型式の戦艦は、器用にその鼻先だけを屯所に突っ込んで停止していた。
どうやったらあんな事が出来るんだ。普通建物ごと押し潰すだろうに。
「ややっ、お嬢さん偉く別嬪じゃのう!どうじゃ?わしと一発ヤr」
『嫌です…!』
怪しげなサングラスをかけた男。
暗い色の毛髪がモジャモジャと渦巻いている。
「え、ものっそ即答…まだ最後まで言ってn」
『嫌です、絶対…‼︎』
いやらしい目付きで此方を見ていたモジャ頭は秒速の即答にわざとらしく落ち込んでみせた。