第4章 銀河系ラプソディー[R18]
仮にも真選組のお偉いさんに右ストレートをかましてしまった私。
焦って駆け寄ると土方さんは鼻血を垂らして横たわっていた。まだ気を失ってるみたいだけど、まさか死んでないよね…?
恐る恐る土方さんの瞼に指を当てがって確認すると、残念なことに瞳孔が拡大していた。
『先生…ご臨終です』
思わず普段の癖で時刻を確認する。
時計の針は午前零時を指すところだった。
「勝手に殺すなバカタレ」
『ひっ…!』
「俺の瞳孔が開いてるのは生まれつきだ」
突如として意識を取り戻した土方さんは私の腕を掴んで起き上がった。
殿方の体重に引っ張られてバランスを崩した私は思わず尻餅をついてしまう。
「はは、ざまァねえな」
困ったように眉を下げて笑う土方さん。
その笑顔に不覚にもトキめいていると、何処からともなく宇宙船のエンジン音が聞こえてきた。
顔を上げてみると目に映ったのは一隻の戦艦。
それは獣の咆哮にも似た唸りを上げて此方に近付いて来る。そりゃもうドンドン近付いてくる。めっさ近付い…え、さすがに近くね⁉︎