第4章 銀河系ラプソディー[R18]
私は何も答える事が出来なかった。
嫌なのかと問われれば、嫌じゃない。
かと言って土方さんを好きな訳でもない。
だって、そうでしょ?
まだ数回顔を合わせた程度なんだから。
『あの…ひとつ、いいですか』
「何だ」
『土方さんはその…どうして私を慕って下さるのかなー…なんて、あはは』
「理由なんかねェよ」
『…へ?』
「人を好きになるのに理由がいるのか?一目見た時、嫁にするならお前だと思った。ただそれだけだ」
偉く男前な台詞。
銀さんと似てるけど、ちょっと違う。
私は土方さんのストレートな告白にドギマギと視線を逸らした。
「…今すぐに返事しろなんざ言わねェ。気が向いたら来い、いつでも抱いてやるよ」
そう言って土方さんは軽いキスを落とす。
去り際に「腹出して寝るんじゃねェぞ」と笑ったその背中は銀さんにそっくりだった。