第3章 SPARKIN’![R18]
「て、めェ…何してやがる」
銀さんはその白い肌を酷く上気させて戦慄いていた。怒りで体が震えるというのは、ああいう状態の事を言うんだろう。
「何って、宣言通り寝取ってやろうかと思いやして」
「……ろよ」
「はァ?」
「その、汚ェ手を…!とっとと退けろってんだよ糞野郎ォォォ!‼︎」
空気が震える程の、雄叫び。
ブチ切れた銀さんの迫力は鬼のそれと同等、いやそれ以上だと私は思った。
「おお怖い」
私の太腿に触れていた手をパッと離した沖田は世で言うところのハンズアップをした。なんとも人を小馬鹿にした態度に銀さんが歯噛みする。
「沖田ァァ!テメェただで済むと思うなよ⁉︎ 死ぬより悲惨な苦痛を味合わせてやる!」
私とは違い鋼鉄製の鎖で拘束された銀さんは身悶えしながら怒りを露わにした。
ガチャガチャと鈍い金属音が耳に痛い。
「まァ…そう怒りなさんな、ちゃんと旦那も気持ち良くしてあげやすから。おい山崎」
沖田はそう言ってあんパンに目配せする。
その不気味な言葉に恐怖した…その時には、もう全てが手遅れだったのだ。