第2章 欲しがる男達[R18]
と、言う訳でだ。
今日は私が此処かぶき町に来るに至った目的を果たす日である。
「ふんぎゃァァァ‼︎」
モサい男が悲鳴を上げる。
その頭に突き刺さっているのは銀さんの木刀だ。
私達万事屋は姉上にストーカーの如く付き纏う元彼に天誅を下さんと、とある居酒屋に来ていた。
「し、死ぬゥゥ!さすがにこれは死んでしまうゥゥゥ‼︎」
「ギャーギャー喧しいんだよ。木刀刺さった位で死ぬ訳ねェだろコノヤロー」
「いや可笑しいよね!その理論は君達の様なチート並の肉体を持つ主要キャラにしか通用しないよね⁉︎」
やいのやいの言いながら血を噴き出している姉の元彼。
みるみる内に衰弱していく男に銀さんはトドメの一発をお見舞いした。
「月に変わってお仕置きよ!ムーンテンパアクショォォォン‼︎」
『パクりか!』
「マハリク・マハリタ!えいっ‼︎」
『だからパクりかって!一言一句違わずパクりだからねそれ、つーかネタが古い!』
その様子を新八と神楽のブリザードアイが見つめている。
「…転職しよう」
「同感アル」
こうして姉の別離代行依頼は無事完遂した。