第10章 最期に贈る言葉
一方、謎の男“珍宝”の襲来によって再結成の運びとなった新生万事屋一行。
彼等は白詛を叩き潰すべく活動を開始していた。
その活動のキーマンとなっている珍宝が源外に用があるらしく、ここ公開処刑場までやって来たと云う訳だ。
「こんな所に源外の爺さんが来てるって言うのかよ?」
珍宝は野次馬を掻き分けて言う。
しかし、彼の目に映ったのはその予想を遥かに越えた代物だった。
「え……嘘だろ…⁉︎」
目を剥いて処刑場を見つめる珍宝。
その隣に立つ神楽は冷たく答える。
「勘違いしないでよね?私達も色々掛け合ってはみたんだから」
続きを引き取るのは新八だ。
「幾ら面会に行っても本人がだんまりなんだ、仕方が無いだろう……どうする?殴り込んででも助けるか?」