第10章 最期に贈る言葉
数日後。
貴女は薄汚れた着物を着て牢に閉じ込められていた。
商店街を吹き飛ばした罪によって近藤と共に逮捕され、過激派の攘夷志士と見なされたのである。
挙句の果てには公開処刑の命が下され、かぶき町に程近い河原に連れて来られたのだがー……
『……ったく冗談じゃない』
犯罪者輸送用のトラックに積み込まれたのは貴女を含め4人。
元凶となったゴリラ。
バズーカを持たせたジジイ。
煙管を咥えさせたロン毛。
爆発の要因を作った元万事屋の女。
揃いも揃ったり、馬鹿共による奇跡のコラボレーションであった。