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[銀魂]愛は嵐[R18]

第10章 最期に贈る言葉


「毎度あり」

マスターの言葉を背で受けて暖簾をくぐる。夜の帳が下りた商店街はなんだかヒッソリとしていた。

貴女は哀しげに目を細める。

以前はあんなに活気があったのに。

『……今の町を銀さんが見たら何て言うんだろう』

ボソリと呟いた言葉。
軽く目を閉じると愛しい姿が瞼の裏に浮かんだ。

“かーっ!シケてやがんなァ!白詛だか歯糞だか知らねェが酒場には活気がなきゃいけねェよ。いいか?大体繁華街ってもんはなァ…”

きっとこんな感じだろう。

『……はは』

得意のくどい台詞回しで自論を垂れる銀時を想像して、渇いた笑いが漏れた。
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