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[銀魂]愛は嵐[R18]

第10章 最期に贈る言葉


そんな場末の星で事件は起こる。

『……マスター、もう一杯』

寂れた商店街のとある居酒屋。
カウンターに凭れて酒を煽る女が一人。

「貴女ちゃん…ちょいと飲み過ぎなんじゃねェのかい?」

『いい。今日は死ぬまで飲む』

「……毎度」

心配そうな表情のマスターからグラスをもぎ取った貴女は、一気に酒を飲み干してカウンターに突っ伏した。

彼女の首元からは古びた御守りが垂れている。

ふとそれが目に留まったマスターは何と無しに問うてみた。

「そりゃ何だい?随分と年季が入ってるみてェだが……ここらじゃ見ねェ御守りだな」
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