第9章 貴方と夢の国[R18]
「俺としてる最中に他のこと考えんなって言ったろ…!」
狂気にも似た愛情。
彼は私が自分以外のモノを見るのを極端に嫌う。
たとえ、それが人でなくても。
情事の際は特にだ。
動物、物、思考。
私の脳で考え得る全てが彼で埋め尽くされていないと、銀さんは鬼の形相で怒る。
以前にもたまたま鳴ったインターホンに気を取られただけで酷い目にあった。
「……まだ違うこと考えてる」
堪らずと云った様子で銀さんは私の首に手を掛ける。
逆の手は未だ秘部に挿入されたままだ。
『…ん…っ苦、し…!』
「やっと俺だけ見る気になった?それともまだ足りねェか?」