第8章 宇宙を駆ける兎[R18]
ギシ……ッ
白いシーツで覆われたベッドが音を立てる。
私を押し倒した少年は、まるで獲物を喰らう野獣のような眼をしていた。
「決めた。お風呂は後でイイや」
言いながら少年が取った行動。
それは私を余計に混乱させる。
『……⁉︎』
てっきり犯されるのだと思った。
しかし私の貞操はまだ守られている。
少年は私をキツく抱き締めただけで、手を下さなかったのだ。
「お姉さん……イイ匂い」
ちょうど抱き枕を抱えるようにして私の胸に顔を埋める少年。
そっと視線を下ろすと上目遣いに此方を見つめている。