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[銀魂]愛は嵐[R18]
第8章 宇宙を駆ける兎[R18]
ふらり
少年は覚束ない足取りで去ろうとする。
『……待って!』
無意識に出た台詞。
何で声を掛けたのか自分でも分からない。頭で考えるより前に、体が動いていた。
「何か用?」
ピタリと動きを止めた少年が振り返る。
その顔にはやはり能面のような笑み。
どうしよう。
何か言わなきゃ。
焦れば焦るほど頭が混乱していく。
パニックの末、私が辿り着いた一言はお世辞にも良いとは言えぬ代物だった。
『お……っお茶でも…しませんか』
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