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三日月。☆黒子のバスケ

第1章 重ねた影。~私編~


「…ほ、ほら!黒子っち!美海ちゃんと一緒にメニュー見て注文決めるっスよ!」

そう言って黄瀬くんはメニューを私達の前へと出した。
私はそのメニューをじっと見つめた。

「橋本さん。メニューは決まりましたか?」

その声にはっと顔をあげると、
何を考えているかわからない目で"テツくん"は私を見つめた。

「あ…えっと…いちごパフェにしようかな!」

私がそう答えると、
"テツくん"は少し驚いたような顔をした。

「かぶりました。僕もいちごパフェにしようと思ってました。」

「え!?あ、そっか!じゃぁ…私チョコパフェと悩んでたし、やっぱチョコの方にしようかな。」

私が慌ててメニューを変えると、
"テツくん"は小さく笑った。

「僕も、いちごかチョコか悩んでました。気が合いますね。いちごは譲りますよ。僕がチョコにします。」

"テツくん"は笑顔でそう言った。

「いや、悪いからいいよ!私、チョコも食べたかったし…」

「いえ、気にしないでください。」

私達はしばらく譲り合いになった。

そんな状況を見かねたのか、
黄瀬くんが
『食べあいっこすればいいじゃないっスか!』
と言う意見を出し、

私達はようやくメニューを注文できたのだった。










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