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三日月。☆黒子のバスケ

第1章 重ねた影。~私編~


そんなこんなで
私達はファミレスへと向かった。

私は何度もチラチラと『テツくん』を観察した。

が、すぐに目線をはずすと
見つけきれなくなるぐらい存在感のない少年だった。

ファミレスに行く途中、
何度突然後ろから話しかけられ、
心臓が止まりかけたか…。

まさか桃井さんの絶賛する『テツくん』が
こんなに薄い少年だなんて…

ファミレスに到着し、
席に案内される。

「あ!待ってほしいっス!えっと、席は…」

黄瀬くんは何故か、
私達の席を指示しはじめた。

みんな不思議そうな顔をしながら
言われるままに座った。

席は

私 花 桃

【 机 】

黒 黄 青

となった。


「…はぁ。」

思わず溜息が出た。

青峰くんと一番遠い上に、青峰くんの前は桃井さん。
二人はさっそく仲良さ気に夫婦喧嘩のようなものをはじめる。

そんな私を花子は不安気に見つめて居た。

ふと視線を目の前に戻すと、
極薄少年と目が合う。

「っひゃ!」

わかっていたのに驚いてしまった。


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