第3章 三日月。
つっかえていた
その言葉が
すっと喉から出た。
『ごめん。私も、好き。』
「…え?」
「いつの間にか目で探してた。青峰くんじゃなくて黒子くんの事。いつの間にかヤキモチ焼いてた。今日のこと。」
「自分勝手だって思う。黒子くんにあんな失礼な事したのに…でも、今、私は…黒子くんが好き。大好き。これからもずっと一緒に…居たい!」
体を離し、
黒子くんを見上げると、
黒子くんもぐちゃぐちゃに泣いていた。
私もつられるように
ワーワー大声で泣いた。
それから私達は
抱き合って、
それからキスをした。
目を開けると、
そこには、
涙でぐちゃぐちゃになった
黒子くんが居た。
思わず二人で目を合わせて笑いあった。
「橋本さん。顔、ひどいですよ。」
「黒子くんこそ。」
「はい。」
「好きだよ。」
「僕もです。」