• テキストサイズ

三日月。☆黒子のバスケ

第1章 重ねた影。~私編~


部活が終わり、
私達は部室へと戻った。

「あ!美海ちゃん!花子ちゃん!お疲れ様です!」

少し遅れて部室にやって来た桃井さんが
私達に笑顔で手を振り駆け寄ってきた。

「おつかれー!」
「おつかれっ!」

私も花子も笑顔で手を振る。

「あのっ!きーちゃんに誘われたんですけど、今日のファミレス会!私も参加していいですか?」

いつもの愛らしい笑顔で桃井さんは私達をじっと見つめる。

「あ…えっと…」
花子は困ったように私を横目でチラっと見た。

「もちろん!行こう!」

私が笑顔でそう答えると、
桃井さんは更に嬉しそうに笑った。

「で、でも!さつきちゃんがこういうのに参加するってめずらしいね!いつも早く帰るじゃん?どうしたの…?」

花子は気をつかっているのか、
遠まわしに理由を探った。

「ふーふーふーん!私のリサーチの結果!今日のファミレス会にはテツくんが来るんです!」

桃井さんは人差し指をビシっと立てて
ドヤ顔をしながらこちらを見た。

「「テ…テツくん…?」」

私達は顔を見合わせて
二人で首を傾げた。

テツくん…

そんな人居たっけ?
人数が多すぎてわからないっていうか…

「ごめん、テツくんって誰?」

私のその問いに桃井さんは『えぇ!』っと大袈裟に驚いた。


/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp