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三日月。☆黒子のバスケ

第2章 重なる光。~僕編~


それから僕達は待ち合わせ場所へと向かった。
ネックレスを買ってからご機嫌な様子だった橋本さんの表情が曇った。

「…あ。」
彼女の口から小さな声が漏れる。

待ち合わせ場所には
青峰くんだけではなく、桃井さんも居た。

なんとなく、予想はついていた。

「大丈夫です。」

僕がそう言うが、
彼女の表情は晴れなかった。

待ち合わせ場所につくと、
青峰くんはヘラヘラと謝ってきた。

そして、桃井さんがいつものように
僕に抱きついてきた。

勢いよく抱きついてきたので、
バランスがとれず、僕は桃井さんの腰に手を回し、
抱きしめるような形になった。

「…!!」

橋本さんはそんな僕をじっと見ていた。

いい訳をしたくなったが、
僕はぐっと堪えた。

「んじゃ、行こうぜ!」

"ポン"

青峰くんに背中を叩かれ、
僕達は遊園地の中へと入って行った。

遊園地に入ると、
僕は計画通り、青峰くんと橋本さんを二人っきりにする事にした。

桃井さんの手を掴み、
足早に人ごみに紛れた。

後ろから青峰くんが呼ぶ声が聞こえたが、
僕は無視をした。

しばらく歩き、立ち止まると、
桃井さんが小さく笑った。




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