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三日月。☆黒子のバスケ

第2章 重なる光。~僕編~


それから"開校記念日"になった。

僕は少しだけ早く起きてしまい、
待ち合わせ場所にも少しだけ早くついてしまった。

ぼーっとベンチに腰掛けていると、
青峰くんからメールが届いた。

「寝坊した。30分ぐらい遅れる。」

内容はそれだけだった。

僕は溜息をつき、
空を見上げた。

悠々と雲がながれ、
キラキラと太陽は輝いていた。

僕は腕時計を見た。
待ち合わせの時間が近くなっていた。

ベンチから立ち上がり、
背伸びをした。

『黒子くん!おはよ!』

突然話しかけられ思わず驚いた。
そこには橋本さんが居た。

いつの間にか彼女は
すぐに僕を見つけてくれるようになった。

思わず嬉しくなってしまい、
頬が緩むのを感じる。

「おはようございます。」

僕が挨拶をすると、
彼女はニコっと笑った。

「青峰くんが少し寝坊をしてしまったらしく、30分遅れるそうなので…少し時間を潰しましょう。」

僕がそう伝えると、
彼女は頷き、

僕達は歩き出す。

彼女の手がこちらに伸びるのが
見えた。

でも、僕は
その手を拒んだ。

また胸がズキズキ痛んで、
情けない気持ちでいっぱいになった。






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