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三日月。☆黒子のバスケ

第2章 重なる光。~僕編~


次の日、僕は普段通りに彼女に接した。
彼女も普段通りに接してくれた。

帰り道。
僕は彼女と他愛のない話しをして帰る。

昨日のことには触れなかった。
触れたくなかった。

僕は機会をうかがいながら、
遊園地の話しをした。

「青峰くんも誘いました。」

僕がそう言うと、
彼女は驚いたような顔をした。

もっと喜ぶと思ったのに
彼女は意外にもポカーンとするだけだった。

「…大丈夫です。青峰くんとの事協力しますよ。」

僕は出来るだけ笑顔で彼女にそういうと

彼女は相変わらず、
ポカーンとした表情のまま、うつむいた。

それから僕は
周りから恋人同士に見られないように

少しだけ早足で歩き、
彼女から離れた。

会話はなく、
無言だった。

これでいい。

そう自分に言い聞かせながら
歩けども、

胸がズキズキとずっと痛んでいた。

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