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三日月。☆黒子のバスケ

第2章 重なる光。~僕編~


僕達は手を繋ぎ、
次のお出掛けの計画を立てる。

傍から見ればきっと、
僕達は恋人同士に見えるのではないだろうか。

そんな事を考えながら
空を見上げると、

空は青から赤へとグラデーションしていた。

なんだか嬉しくなり、
石段の上を歩いてみる。

ふと、彼女の歩みが止まる。
少し驚き振り向くと、

夕日に照らされた彼女の顔が
僕をじっと見つめて居た。

愛しそうに僕を見つめ、
僕の頬に彼女の手が触れる。

胸がドキドキと速くなり、
僕も彼女の頬に手を触れる。

彼女が少し背伸びをする。
僕も前のめりになる。

唇と唇が触れ合う。

唇が離れた時、
彼女は呟いた。

「あお…みね…くん。」

その名を聞いて。
一気に現実に引き戻される。

僕はいつの間にか忘れていた。
愛されているのは自分ではなく、

僕に重ねられている誰かである事を。

心が潰れるぐらいに
ひどく痛んだ。

それと同時に大きく後悔をした。

あぁ、僕はなんて卑怯な奴だと…。



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