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三日月。☆黒子のバスケ

第2章 重なる光。~僕編~


部活が終わり、
僕達は部室へと向かっていた。

「もぉー、黒子っちのためならめっちゃくちゃ協力するっスよぉ!」
黄瀬くんは物凄く楽しそうに、
スキップしながら鼻歌まで歌っていた。

「…あー。でもあの子確か、青峰っちが好きだよね。」

黄瀬くんは立ち止まり、
『うーん』と考え出した。

「あ!良い事思いついたっス!ちょっと先に部室戻ってていいっスよ♪」

黄瀬くんは勝手にコロコロと表情を変えながら、
何やらワクワクしている様子だった。

それから、僕は部室に戻り、
制服に着替え、黄瀬くんが戻ってくるのを待った。

「黒子っちお待たせっス!この愛の伝道師!黄瀬涼太の素晴らしい計画を聞くっス!」

「…はい。」

僕は大人しく彼の計画を聞いた。

今日のファミレス会で
青峰くんと桃井さんをわざと近くの席にし、
橋本さんをわざと離す。

そこで二人のやり取りを見て
傷心した橋本さんに
僕が告白する…という計画らしい。

「いいっスか!女の子は弱ってる時に揺さぶられるとコローっと行っちゃうもんなんスよ!絶対いけるっス!」

黄瀬くんは鼻をフンっと鳴らして
得意気な顔をしていた。

僕は上手く行かないと思った。
でも…

少しだけ
期待してしまっていた。





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