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三日月。☆黒子のバスケ

第2章 重なる光。~僕編~


それからしばらくして、
僕は青峰大輝に出会った。

放課後、一人で練習していると、
彼は現れた。

バスケが大好きで、
僕達はすぐに意気投合した。

"いつか必ず一緒にプレーしような。"

彼は、
僕を救ってくれたもう一人の存在だった。

いつだって眩しいぐらいに輝き、
僕は彼に憧れていたのかもしれない…。


その念願も叶い、
僕は1軍レギュラーまで上り詰めた。

始めはそのハードな練習にはついていけず、
僕はただただ必死だった。

ふと、慣れ始めた頃、
僕は再び彼女を見つけた。

「…あ。」

彼女は熱心に僕達の練習を見ていた。

でも、彼女の目には僕は映らなかった。
彼女の目には、

いつだって
青峰くんが映っていた。

頑張れば僕だって
見てもらえるんじゃないかって

そんな淡い期待を抱きながら
僕は練習に打ち込んだ。

でも、僕はしょせん影で、
強烈な光の前では消えてしまう。

わかっているのに
ズキズキ痛む心が
鬱陶しくてたまらなかった。

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