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三日月。☆黒子のバスケ

第1章 重ねた影。~私編~


あっと言う間に時間が過ぎ、
あんなに真っ青だった空は
うっすらと赤みを帯びた色へと変わっていた。

"当園は後30分を持って閉園させていただきます。"

そのアナウンスが園内に響き渡る。

「ん。もうそんな時間か。はえーな。」
青峰くんは少し不満気にそう呟いた。

「うん。」
私は人ごみの中に黒子くんの姿を探していた。

「…はぁ。おい、アレ乗んぞ。」
青峰くんは呆れたようにそういうと、
私の腕を引っ張った。

「へ!?あ、ちょっと!?」
私は驚いて連れられるまま観覧車へと乗せられた。

観覧車はどんどんと上昇していき、
人が小さな豆粒ほどの大きさになった。

少し暗くなった空には
星がきらめきはじめていた。

ロマンチックでキレイだった。

ふと、目線を前にやると、
青峰くんが私をじっと見つめて居た。



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