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三日月。☆黒子のバスケ

第1章 重ねた影。~私編~


次の日学校に行くと、
黒子くんは変わらぬ態度で私に接してくれた。

何故だかそれに
胸が苦しくなった。

罪悪感だろうか…。

私は始めての感覚に戸惑っていた。

部活が終わると、
黒子くんが一緒に帰ろうと誘ってくれたので
一緒に帰ることにした。

他愛もない話を繰り返し、
昨日の出来事に触れないようにする。

そんな中、黒子くんが思い出したように言った。

「あ、橋本さん。開校記念日の遊園地の件なんですけど…」

「うん?」

私が黒子くんの方を見ると、
彼は足元の方を見ながら話していた。

「青峰くんも誘いました。」

「…え?」

何故だろう。
青峰くんがいると嬉しいはずなのに

何故か胸が苦しくなって
嫌で嫌で…

たまらなかった。

予想外の
私の表情に戸惑ったのか、

「…大丈夫です。青峰くんとの事協力しますよ。」

黒子くんは少し悲し気に笑いながら
そう言った。

「…うん。ありがとう…。」

答えが見つからず…
私がそう言うと、

黒子くんは少し早足で
私の前を歩いた。

それからはお互いに
無言だった。






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