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三日月。☆黒子のバスケ

第1章 重ねた影。~私編~






『橋本さん。僕、あなたの事が好きなんです。』


その言葉に戸惑い、
思わずポカンとしてしまう。

再び通る車のライトで
黒子くんの表情は見えなかった。

でも、私の表情はきっと
彼にはよく見えているのだろう。

そう思うと思わず恥ずかしくなり
顔がみるみる熱くなった。

「きゅ、急に何言ってんの!もー!冗談やめてよ!」

私がそう言って笑うと、
黒子くんは私の手を掴み、自分の胸元に持って行った。

彼の心臓がドキドキと速く速く動いていた。

「嘘じゃないんです。あなたを見るといつだって…胸がドキドキしてしまうんです。」

私の心音もその心音につられるように
速くなっていくのを感じた。

私が彼の顔を見上げたとき、
彼はライトの逆光で真っ黒だった。

あぁ。
これが青峰くんだったら…。



そう思った私は
きっと最低の人間だったんだと思った。


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