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三日月。☆黒子のバスケ

第1章 重ねた影。~私編~



「あ。待ってください。」

突然背後からする声に思わずまた心臓が跳ね上がった。

「うぁ!?あ、ご、ごめん!」

私が振り返ると、
黒子くんがじっと私を見つめていた。

そうだ。
すっかり忘れてた。

この人が居たんだ。

「あの。橋本さん。」
黒子くんはじっと無表情で私を見つめる。

「は、はい!?」
私も黒子くんを見つめ返す。


時折、後ろの道路を走る車のライトが眩しくて
見つめる黒子くんが逆光で真っ黒になる。

少し肌寒い風が
私の頬をかすめ、

その沈黙もより一層長いものに感じさせる。

車が通り過ぎ、黒子くんが見えたとき、
黒子くんは小さく深呼吸をした。




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