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三日月。☆黒子のバスケ

第1章 重ねた影。~私編~


結局、あまり青峰くんと会話できないまま、
ファミレス会はお開きになった。

「じゃ、俺とさつきはこっちだから。」
「美海ちゃん!花子ちゃん!またねー!」

桃井さんと青峰くんは仲良さ気に帰っていく。

「またねー!」

私達はそんな二人を見送った。
花子が心配そうに私の顔を覗き込んだ。

「花子ー。」
私が花子の腕に抱きつこうとすると、

それより先に黄瀬くんが花子の腕を引っ張った。

「ほら、花子ちゃんの家はこっちっスよね!ささ!こっちに帰ろうっス!じゃ!黒子っち!美海ちゃん!またね!」

「う!?は!?ちょ!?黄瀬くん!?」

花子は驚いたような顔をしたまま
黄瀬くんにずるずると引きずられていった。

「…あ。」

私はその場に一人ぽつんと取り残された。


思わず大きく溜息をつき、
自分の帰路へと足を向けた。


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