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彼と俺と弟と

第2章 ~日常~


「・・・政宗。今日は何時も通か?」
「・・・うん。何で?」

小十郎は不意に、珈琲を飲みながら話し掛けた。
其に政宗は、朝食を口に運びながら答えた。
其を聞いた小十郎は、何を云うでも無く、只珈琲を飲んで居た。
そんな小十郎の態度に政宗は、疑問を覚えたが、直ぐに考えるのを止め、朝食を口に運んだ。

「行って来る、小十郎。」
「行ってらっしゃい、政宗。」

玄関で、二度目の口付けをした政宗と小十郎は、家を出た。
政宗は現役の高校生、小十郎は会社員の為、家を出て直ぐに別れた。
政宗の通う高校は、有名な進学校だ。
無論、政宗には優秀な家庭教師兼恋人の小十郎が居る為、一発合格で入学した。
勿論、政宗の顔見知り達も通って居る。

「・・・政宗殿~!御早うで御座る!」
「・・・GOODmorning、真田。」

元気溌剌に挨拶した幸村も、其の一人だ。
成績はそこそこ良い幸村が、進学校を選んだ理由は簡単。

「政宗殿が其所を選ぶなら、某も其所にするで御座る!」

貴方が居るから、自分も其所にする~♪的な感覚で高校を選んだ。

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