第9章 ~姉と兄~
「・・・・・・っ・・・こじゅ・・・ろ・・・?」
「気が付いたか?もう何も怖く無いからな?」
小十郎は、政宗の頬を撫でながら話し掛けた。
其に政宗は、若干不機嫌そうに呟いた。
「・・・小十郎の馬鹿・・・嫌い・・・」
「・・・うっ、まだ、根に持ってたか。」
「誰かさんのせいでね。」
「すまなかったと思ってますよ?俺打って、あんな人達に逢いに行くの嫌でしたし。」
「あんな人達にって、誰?まさか、女!!?」
「浮気では無いからな?」
「じゃあ・・・誰?」
「其はー」
小十郎は、政宗に不信柄れながら話をしようとした。
打が、其を遮った人物が居た。
其はー
「ー若様ぁー!!久し振りぃー!!」
「んぐっ?!」
「暫く逢わないうちにこんなに大きく為ってぇ、お姉ちゃん嬉しい!!」
「義姉さん!若様に、何で無礼をしてんですか!!?」
「えっ!?喜多姉?!其に、綱元迄?!」
「御久し振りです。御元気そうで何よりです、若様。」
小十郎は、若干呆れながら説明した。
「・・・あー・・・政宗、紹介する。姉の喜多と、義兄の綱元だ。」
「はーい。小十郎の姉の片倉喜多です。どうぞ宜しく♪」
「義兄の鬼庭綱元と云います。以後お見知り置きを。」
小十郎の姉と義兄の、喜多と綱元だったー