第9章 ~姉と兄~
「彼奴は、オレとは対称的に明るい奴だった。
ーにいさん、ぼくとあそぼ。
何時も、何処に行くにも、オレの後に着いて来てた。
ーにいさん、だあいすき♪
だけど、其を母さんは良しとしなかった。
ー私の可愛い小次郎に、近付かないで!!
其でも小次郎は、オレの傍にやって来た。
ーぼくは、にいさんのことこわくないよ?
だけど・・・
ー兄さんは、僕の事好き?
だけど次第に・・・
ー兄さんは、僕の事だけを見てて?
小次郎に・・・
ー僕は、兄さんが居ないと生きて行けないんだ。
恐怖を・・・
ー兄さんも、僕と同じ事想ってるよね??
感じる様になった・・・」