第6章 ~涙~
政宗は、何時もより疲れ切った顔付きで過ごして居た。
どんなに、保健室に連れて行こうとしても、政宗は中々、首を縦に振らなかった。
「政宗、保健室に行くぞ。」
「・・・・・・大丈夫打から・・・気にすんなって・・・」
昼休み。
元親は、そんな政宗を見兼ねて、保健室に連れて行こうとした。
打が政宗は、断固として拒絶した。
「・・・何で、保健室に行こうとしねぇんだ。理由を云え。納得する様な理由を・・・」
「・・・・・・」
元親は、政宗の前にしゃがみこみ、易しく話し掛けた。
其に政宗は、唇を固く結んだ。
「・・・俺等に云えねぇ事か?」
「・・・・・・」
元親の問い掛けに、政宗は頷く。
其を見た元親は、皆に視線を向けた。
「・・・話せない内容かい?」
「・・・・・・」
慶次の問い掛けに、政宗は又も頷く。