第6章 ~涙~
政宗は、朝から憂鬱だった。
其の理由は
「兄さんと一緒に登校出来る何て、夢見たいだ♪」
小次郎と一緒に登校する事に為ったからだ。
昨日、あんな事が遭った後打と云うのに、小次郎は何時もと変わらぬ様子だった。
『・・・傷の方は・・・バレない様にしたけど・・・』
手首は、小十郎が応急処置として包帯を巻いてくれた。
打が、此では怪しまれると政宗が云った為、リストバンドでカモフラージュする事にした。
政宗が、俯いて歩いて居ると、後から何者かに抱き付かれた。
「・・・政宗殿ー!御早うで御座るー!!」
「・・・?!・・・真田か、GOODmorning。」
政宗は一瞬驚いたが、直ぐに幸村打と解ると、挨拶を返した。
幸村は、嬉しそうに政宗に抱き付いて居たが、小次郎に気付くと、政宗を抱き締めた。
「・・・貴殿は・・・何方で御座ろうか。某の政宗殿と一緒に登校する等、只者では御座らぬな・・・」
そして、唸り声を挙げながら話し掛けた。