第5章 ~弟~
其に気付いた政宗は、身体を魚籠付かせた。
「・・・どうした、政宗?俺に触られるのは、そんなに嫌か?」
「・・・っあ・・・違っ!小十郎がっ、服の中に手を入れるからっ!」
小十郎は、政宗の背中を指先で触りながら問い掛けた。
其に政宗は、震える身体を、小十郎に近付けながら答えた。
「・・・入れるから・・・何?」
「・・・っ・・・打からっ!昨日、したばっかなのにっ、今な、朝からするのは、どうかと想うっ!!」
打が、小十郎は敢えて、再度問い掛けた。
其に政宗は、顔を埋めながら叫んだ。
其を聞いた小十郎は、政宗の頭を支えながら口付けをした。
「・・・っん・・・・・・ふっ・・・んン・・・っ!」
政宗は、小十郎の肩を叩いて抵抗したが、頭を固定されて居る為、逃げ様にも逃げられなかった。
そんな時、玄関の呼鈴を押す音が聴こえた。
「・・・んンっ、小十郎っ!誰か来たから、んっ!退けてっ!」
「・・・聴こえ無い・・・」
政宗は、小十郎の身体を退かそうと暴れた。
其に小十郎は、政宗の手首を掴み、口付けをしようとした。