第5章 ~弟~
其の時ー
「ー・・・っ!打から、駄目打ってばぁーっ!!」
「・・・いでぇっ!!」
政宗の繰り出した頭突きが、小十郎の額にヒットした。
そして政宗は、小十郎が怯んだ隙に、ベットから抜け出し、部屋を出様とした。
「・・・政宗ー・・・二人っきりの時間を潰す積りかー?」
其に気付いた小十郎は、額を擦りながら話し掛けた。
其を聞いた政宗は、一瞬、立ち止まった。
打が、直ぐに小十郎に振り返り
「お前があんな事しなければ、愉しい休日に為ってたっ!!」
叫びながら、部屋を後にした。
其を見送った小十郎は、ベットに寝転び
「・・・ヤッベ・・・其は反則だぞ、政宗・・・」
政宗の素直な反応に、顔をにやけさせて居た。
其の事。
政宗は、急ぎ足で廊下を歩いて居た。
「ハイハーイ。今開けますよっと。」
そして、玄関の扉を開けて、客人の顔を見た瞬間、政宗の顔が強張った。