第3章 ~プレゼント~
『政宗(殿)!今まで世話に為った礼だ!受け取ってくれ(で御座る)!!』
彼等は其々、色鮮やかな袋を差し出しながら叫んだ。
其に政宗は只、何が起こったのかが解らず、固まって居た。
そんな政宗の反応を不審に思った元親は
「政宗・・・どうした?何処か、具合でも悪いのか?」
手を振りながら話し掛けた。
暫くして、正気に戻った政宗が
「・・・・・・っあ?!・・・・・・えっ??!何?」
辺りを見渡し、首を傾げながら問い掛けた。
其を聞いた彼等は、顔を見合せ
「矢張、慶次殿の作戦では失敗だった様で御座る。」
「えー?!俺のせいぃー!!?」
「打から我は、普通に渡した方が良いと申した筈だ。」
「俺は、派手な方が良かった気が・・・」
「サプライズ失敗かぁ~・・・」
ヒソヒソと話し出した。
政宗は其を、無言で見て居た。
打が、皆の足下に置かれて居る袋に、目線を落とし
『・・・確か、此・・・オレにくれるって云ってたな・・・』
彼等の足下に置かれて居る袋に、手を伸ばした。