第6章 ひまわり
少し前、ペトラさんに聞いたことがあった
「ペトラさんはどうして調査兵団に?」
「私はね、憧れてたんだ
…自由の翼に!
だってかっこいいじゃない
ヒーローみたいで!」
「ヒーロー?
…そんな理由で?」
「…そうよ?
お父さんにはすごい反対されたけどね…
ほぼ家出同様な感じで出てきちゃった」
そう話すペトラさんの目は輝いて
ずっと
ある人を見ていることに
その時気が付いた。
食堂の奥の席で
団員に囲まれながら食事をする
リヴァイ兵長に。
ああ…
ペトラさんのヒーローは
リヴァイ兵長なんだって。
そんなキラキラして目で見つめて…
わかりやすいぐらいの
そのまっすぐな想いを
いつか伝えることができるのだろうか
そんなことを
考えていた