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[進撃の巨人]ショートストーリー

第4章 あなたの世界に





疲れた


早く、いつものテラスへ…







少し離れた場所にある静かなテラス


私はよくここに来る


ここは静かで、夜風が涼しくて月明かりが…




月明かりが私以外の誰かを照らしていた



誰?こんなところ私以外に来る人がいるなんて…



「…誰だ?」



え…?それはこっちが聞きたい



「すみません…まさか私以外にここに来る方がいるとは思わなくて。
私、・と申します
…あなたは?」



…………



?聞こえなかったのかな?



「あ、あの…」



「悪かったな。すぐに出て行く」



「え、ちょ、待ってください!何も出て行かなくても…‼」



それにしても…この人は誰だろう

あまり見かけない方だな

服装も…貴族にしてはラフすぎる…


ていうか貴族?


目つきもなんだか鋭くて…




「…なんだ。離せ」



「あ!すみません!
…あの、ここにはよく来るんですか?」



「…………」



あれ…怒ってる…のかな?



「…ごめんなさい。私、何か気に障るようなことしましたか…?」



「…いや。してないが。
…お前、よくここに来てるような口ぶりだったな」



「はい…毎日…来てます。正直、疲れちゃって…私、貴族なのにこんな社交ベタじゃダメですね!ふふっ」



「貴族なのにってことはねーだろ」


「…え?」


「貴族がなんだ。お前は人間だろ?
貴族らしく生きる必要なんてない。人間なら、人間らしく生きろ」



人間らしく…?



私、らしく…



「俺はもう行く。悪かったな。お前の場所とっちまって」



「…待って‼名前、名前教えてください」


「…そんなの聞いてどうする」


「あなたの名前が聞きたい」








「…リヴァイだ」





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