第1章 初恋
私は、こんな他愛のないアルトの会話が楽しい
いつまでも、アルと一緒にいたい
話して、笑って、泣いて、叫んで、走って、冒険して、旅をしたい
・・・けど、そうはいかない。
アルは、一日に一度、大切な儀式にでむかわなくちゃいけないから・・・
なんの儀式なのか
なんのためにやってるのか
なぜアルが必要なのか
子供の私にはわからない
アルに聞いても、なにも答えてくれない
子供なりの直感なのか
それともアルとずっと一緒に過ごしてきたあたしだけの〝感〟なのかわからないけど
きっとアルが関わってる儀式は、楽しいことではない
笑顔になれることはしてない------。
アルがいつまで風族と共に旅を続けれるのか
私にはわからない
ある者が、アルはなにか悪いことを企んでるなんて噂するけど
それでも、私はアルと一緒にいたい
ずっと・・・
これからも・・・・・
離れたくないよ、アル-----・・・。