第4章 救世主
「あーあ、こいつキレたら怖えーぞ。」
貴広がフォローする。
「お前ら、ただじゃ済まさねーぞ!」
秀真先輩が顔を赤くして怒鳴った。
「上等上等☆楽しませてね?お兄ちゃん達。」
「はーあ、仕方ねえなぁ....。」
やる気満々の舜とあきれた表情の貴広が男達に近づいた。
ガスッドガッ!
ドスッ!!
次々と男達を殴っていく。抵抗しようとするも、二人の圧倒的な力の強さに男達が脅えている。
すると泪の元に一人の男が近づいてきた。
直人だった。
直人が自分の着ていた制服を泪に掛けた。
「ほら、行くぞ。」
『う、ん....。』
かろうじて意識があった泪は直人の呼び掛けに素直に答えた。
そして、泪の制服を直人が持ち、力なき泪を軽々と持ち上げるとその場を去っていく。
「おい待てよ!!」
直人が振り替えると秀真先輩がいた。