第10章 続・風邪
黒子くんは相変わらず本を読み、
笠松さんは正座でうつむいたままで動かず
緑間くんはその隣で爪を磨きだし、
高尾くんは私の寝ているベットに腰掛け、私と雑談していて、
黄瀬くんはそんな私と高尾くんをチラチラ見ながらゲームをしていて、
火神くんはそんな黄瀬くんに「集中しろ!」と怒っていた。
るり(部屋が広いとは言え…こうも身長高い子ばかり集まると狭いなぁ…。)
"ピンポーン"
再びインターホンがなる。
黒子「僕が出ます!」
気がつくと既に黒子くんは部屋から消えていた…。
さすがだ…。
高尾「お、また来たのかぁ。るりちゃん人気者だねぇ」
るり「今度こそ違うよ!きっと宅急便!」
"ガチャ"
「おじゃましまぁーす!あ!テツくぅーん!!」
「おい、さつき!テツが窒息してるって!」
「いやぁ、会った事もない人の家にお邪魔させてもらうのはほんま申し訳ないわぁ。」
そうして階段を登ってくる音が聞こえる。
"ガチャ"
ドアが開くとそこには…
青峰くんとさつきちゃんと見たことのない眼鏡の人が居た。
青峰「よう、具合悪いっていうから来てやったぜ!」
さつき「るりちゃん!大丈夫ー?」
今吉「どうも、はじめましてぇ、今吉と申しますー!うちの部員が二人して部活さぼるって聞かへんのでワシも来てもぉた。どうぞよろしゅうたのんます。」
るり「あ、どうも。はじめまして。」
そう言って今吉さんとおっしゃる眼鏡で黒髪の方は私のベットに近づいてきた。
今吉「にしても、勢ぞろいやなぁー!さすが、帝光のマドンナって所やろか」
るり「いや!マドンナじゃないですよ!」
高尾「っよ!マドンナ!」
高尾くんはニヤニヤしながら茶化してきた。
今吉「秀徳の高尾くんやないかぁ!桐皇の今吉やぁ!よろしゅうたのんます!ところでそこ変わってくれへん?」
高尾「どうも!高尾っす!別にいいっすよぉ」
そうして高尾くんは緑間くんの横に移動し、
今吉さんが私のベットに腰掛けた。
るり「…?あのぉー」
今吉「いやぁ、君可愛いなぁ!それに金持ちやんなぁ!どうや、俺と付き合ってみぃひんか?」
そう言って今吉さんは私に顔をぐっと近づけて囁いた。
るり「ほおぁぁ!?きゅ、きゅうになにをぉ」